私が求めていたモンハンがここにあった。
PSPでの大成功を収めてからというもの、モンハンは携帯機をメインにリリースされてきた。
手軽に携帯機を持ち寄ってワイワイ楽しめるのは携帯機の大きな利点だ。そして、それがモンハンの成功に導いた事も知っている。
しかし、私はずっと、ずーっと、圧倒的グラフィック、エリア間ロード無し、採集やマーキングなどのストレス要素の簡略化、滑らかなモーションのモンハンがやりたいと思っていた。
モンハン4が3DSで発表された時には
と、人知れずモンハンシリーズに見切りをつけようとしたら、今回のモンスターハンターワールド発表。
そして早速ベータ版をプレイして思ったこと。
モンスターハンターワールドは間違いなく私が求めていたモンハンであり、私の期待を上回った素晴らしい作品である。
美しい自然を表現するグラフィック
私がプロモーション動画を初めて見た時に自然と声が漏れました。
でもですね、プロモーション動画っていうのは、実機のものよりも画質をよく見せるというのは結構ある。プレイアブルじゃないところを主に構成してある事もある。
でもベータ版をプレイして本作のプロモーション動画は実機メインで制作されていたことがわかった。
今回はまじですごい。
私がこれまでプレイして最高のグラフィックだと思った作品はホライゾンである。密集した草、木の中で生き生きと動き回る機械達は私の度肝を抜いた。
本作はそれに匹敵するほどの衝撃をうけた。
広大で高低差のマップの中にはたくさんの植物が鬱蒼と茂っており、その中で生きている動物、虫などが無数にいて生態系を感じた。
そんなマップであれば走り回っているだけで楽しい。
しかしながら広大なマップによって迷ったり移動がだるくなるとか思った方もいるのではないかと思うのですが
今作ではファストトラベルもあります!やった!サイコー!
シームレスに移動できるマップ
マップを開くとこれまでのモンハンのように境界線のようなものがあるが、このエリア間はシームレスで繋がっておりロードがいちいち入ることはない。
モンハンプレイヤーであれば誰しもが経験する、モンスターに吹っ飛ばされてエリア間移動してしまい、ロード画面になった時のなんとも言えない感情とはもうおさらばだ。
モンスターが弱った時もこれまでのようにワープして巣に変えるのでなく、ちゃんと歩いて移動していく。
そのため、モンスターを見失う事なく、追っかけながら斬りつけることも可能だった。
今回のベータ版の3つのクエストとも翼のあるモンスターはいなかったので、もし飛べるモンスターであればハンターの追跡を逃れることはできると思う。
しかし、ハンターがピンチの時、モンスターもハンターをシームレスで追いかける事が可能だということでもある。
幸い、私がプレイした時はピンチになることはなかったがこれまでのようにエリア移動で一安心という事はない。
プレイヤーのストレスをなくす工夫
私がこれまでのモンハンで感じているストレスは主にマーキング、アイテムの仕様時のモーション、採集だった。
それらが今作では大幅改善されている。
マーキングは無くなり、導蟲の案内でモンスターを探す
従来のモンハンではスキルやアイテムを使ってモンスターをマーキングしないと追跡は難しかった。
しかし今作では導蟲(しるべむし)という緑の光の集まりがハンターにモンスターの位置を教えてくれる。
緑の光の近くに行くと痕跡を見つける事ができるので、それを○ボタンで取得していく。そして一定の数が集まると導蟲がレベルアップし、ハンターを導いてくれるようになる。
後は緑の光の後を追っていけばモンスターを見つける事ができる。
マップに痕跡はたくさんあって、見つけられないということはまず無いし、何より痕跡を辿ってモンスターに辿りつくという発想がすごくいいと思った。
カラーボール投げつければ遠くからでも場所がわかるっていう設定がめちゃくちゃだったからね。
アイテム使用時のモーションに変化
回復薬を使って驚いたのがモーションの変化だ。
歩きながらだけだと思っていたら、なんと走りながら飲むこともできる。
実際プレイしてみるとモンスターの攻撃を交わしながら使う事ができるので、難易度は下がった印象をうけた。
ただし、研石は従来のモンハンのモーションと同じだったので、変わったものと変わらないものがあるっぽい。
この辺は引き続きプレイして確認しようと思う。
事前に何が入手できるがわかるようになった採集
変わったところと言えば、入手前にアイテム名が表示されているところだ。
また、採集の挙動はかなり早くなっているためストレスは一切なかった。
前作までの大げさな効果音がなくなって、採集中はどんどん画面の右側にアイテムが表示されていくのでかなりいい感じ。
スムーズに展開する滑らかなモーション
武器を出してからそのまま攻撃する時や回避行動からの攻撃時、また武器の変形などを行う時のモーションが滑らかでプレイしていてとても気持ちいい。
前作までは「よっこらしょ」と言わんばかりの”間”がモーション時に存在したが、今作にそういったものはかなり少ない。
まさにプレイヤーが動かしたいようにハンターが動いてくれる。
それでいて、操作感はこれまでモンハンをプレイしてきた方であれば、すぐに馴染むことができる。
こういうのを職人芸というのだろうか。
他の作品でモーションが改善された場合、操作感が変わってしまうことで戸惑ってしまうことが結構あった。
しかし、今作ではそういった戸惑いは一切なかった。
モンスターハンターワールドベータ版の感想まとめ
製品版はまず間違い無く買うし、ゲームにあまり興味のない友達に対してでもゴリ押しして買わせたいレベル。
私のモンハン歴は初代モンスターハンターポータブルからで、そこからの進化を考える感慨深いものがある。
細かく改善されてきた部分もたくさんあると思うが、私からすればガラケーから一気にiphone Xに進化したくらいのインパクトだ。
モンスターハンターポータブルが発売されたのは2005年12月1日。
そこから10年以上、私が思い描いていた理想のモンハンがここにある。