ニンテンドースイッチから発売予定、Tokyo RPG Factoryが送るいけにえと雪のセツナから続く第2段RPGであるロストスフィア。「取り戻そうボクたちのRPG」と謳っていますが、詰まるところはクロノトリガーリバイバルともいえる作風です。
さて、前回私はオクトパストラベラー体験版を絶賛したわけですが、今回は同じスクエニ関連作品かつ古典RPGといえども絶賛するわけにはいきませんでした。
ストレスの貯まるストーリー進行
朝起きると仲良しの女の子に声をかけられて村の村長が自分呼んでいる事を知る。さぁ、早く村長の元へ急がなくては!って
この時点でもうね、ちょっとイラッと来てるわけですよ。だってこの展開のRPGがいくつあると思ってんのよ。言ってもこの作品って新作なわけでしょ。コンセプトが古典RPGへの回帰だとしても、この導入は雑すぎませんか。
そんで村長になんかモンスターが出たから倒してくれーつってね、で、トラブルメーカー的なキャラクターがドタバタ劇を見せてヒロインが
みたいな感じ。実に鬱陶しい。挙げ句の果てにはクールなんだけど実力があるキャラクターがでてきてね、意味深な事をつぶやくわけですよ。
これってなんか売れるRPGの方程式だったりするのかしら。確かにテイルズなんか見ていてもキャラクターの役割っていうところを考えると全シリーズ割りと似てるんですよね。
それでも毎回違うように見せるように努力している痕跡が見えるんですよ。
ただ、ロストスフィア、お前はなんだ。この何の考えもなしに「こういうのがあいつら好きなんだろw」とでも言ってそうな雑さは。
ちょっと馬鹿にされてる感じさえ覚えるこの展開は、私には耐えられるものではありませんでした。もう、雑!ざつぅ~!
クロノトリガーに毛を生やしたような戦闘
戦闘は探索時からシームレスに移動するクロノトリガー方式です。
戦闘中はコマンド選択後に自由に動き回ることができます。
戦闘中にちょこちょこと動き回るキャラクターは可愛いのですが、どうもこの動きが戦闘のテンポを落とすのに一役かっており、このようなシステムにするのであれば、もうひと工夫必要だと思いました。
それでも空の軌跡FCなどが好きだった人に刺さる部分はあるかもしれません。攻撃範囲上に敵がいれば複数の敵を同時に攻撃する事も可能です。
緊張感の無いボス戦
そんなこんなでいつの間にか消えた自分たちの街を取り戻すべく、「記憶」を探しに遺跡へと向かった主人公御一行様。
そこで対峙したボスのダサさと戦闘のダルさ。まぁ、ターン制RPGならある程度このダルさはしょうがないですが、特筆するところが一切無いのも逆に珍しい。
ボスといえど、回復しながら殴るだけの作業となり、
と思いながらやってました。
ロストスフィア(LOST SPHEAR)感想まとめ
なんか、レビューが雑だって?だってゲームの作りが雑なんだもん。レビューも雑になるわ。
使い古されたストーリー、戦闘、ゲームシステムによって私がプレイしていた1時間は苦痛なものとなりました。
古いゲームがやりたいならゲームアーカイブスもあるし、何度もリニューアルされている作品もあるし、この作品を手に取る必然性はまったくないですね。
それでも昔のRPGが好きなレトロゲームファンには刺さる部分もあるかと思います。
私は製品版はスルー決定!