2006年3月16日にPS2で発売されたファイナルファンタジー12がPS4にてHDリマスターとして生まれ変わりました。
オイオイヨ!とはファイナルファンタジー12(以下FF12)を知っている人であれば誰もが思い出す主人公ヴァンの名セリフである。
このネタが分かる人は多いに本作を楽しめたのではないだろうか。
そんなわけで色々な楽しみ方があるファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジのレビューです。
オリジナル版(PS2版)との本作の違い
まずはオリジナルのPS2版からどの部分が変更なったのかをご紹介します。
グラフィックの向上
HDリマスターとして発売された作品の中にはリマスターとしての最適化足りず、現行機で慣れた人達にとっては満足できないクオリティのとなる事がある。
その為、本作におかれても最適化されていないグラフィックを見せられるのではないかと心配している方もいらっしゃるのではなかろうか。
本作についてはそのような心配は無用であることを約束します。
なぜなら単に高解像度化したのではなく、エフェクトやライティングに現世代の表現を導入し、かなりのブラッシュアップが施されているからです。
そのため、少し粗いポリゴンではあるものの、プレイ中の景色が美してハッとする場面もある。
動画で比べるとその差はオリジナルとのグラッフィクの差は圧倒的だ。
音声の向上
オリジナル音声に調整を加えたのに加えて、全てのゲーム中の曲をアレンジの上、再収録し、更に5曲フィールド用に新作を新たに収録している。
またコンフィグで以下のような調整ができるようになった。
- PS2版の音楽との切り替え
- 日本語、英語の切り替え
- 音量調節
原曲とは違う新しいアレンジは原曲の持ち味を殺さない素晴らしい出来だ。
システム関連
システム関連での変更は以下の通りでかなり快適にプレイすることができるようになりました。
- ロード時間の短縮
- ジョブを2つまでもつことができる
- オートセーブ機能の追加
- 2倍速モード、4倍速モードの追加
- 透過したロケーションマップの追加
特に4倍モードは速すぎて笑えるレベル。これがあればレベル上げに困ることはないですね。
独特なゲームシステム
本作は他のファイナルファンタジーのナンバリングと比べてもかなり異色なシステムだ。
戦闘システム
戦闘はアクティブディメンションバトルと呼ばれる戦闘システムを採用している。
このシステムでは敵に近づくだけでオートアタックを行い、プレイヤーは個別にコマンドを出すこともできる。
また、「HPが50%以下ならケアル」といった条件をキャラクター毎に指定することができるガンビットというシステムもある。
そしてゲージがたまるとミストナックという必殺技を撃つことができ、一言でいってしまえばオンラインゲームっぽいのである。
今でこそFF15が時代に合わせアクションゲームとなり多くの人に受け入れられたが、当時ファイナルファンタジーといえばコマンド式のアクティブタイムバトルを思い浮かべる人が多かった。
そのため、PS2版が発売された当時は期待とは違ったFF12の新しくなった戦闘システムに対し批判が多く出た。
このような戦闘システムは後に白騎士物語、ゼノブレイドシリーズ、ドラゴンエイジなどで採用されて好評を博したが、FF12が発売時にはMMORPG以外でこのようなシステムを採用しているゲームは私は知らない。
つまり、当時発表するには早すぎたゲームシステムだったのだ。
私も当時プレイしていて
と悲しくなったものだが、今やると超楽しい。
当時は一応クリアはしたものの、戦闘システムに馴染みがなく、覚える事が多くて面倒だったのだが、システムをきちんと理解すれば戦略を組み立てて攻略していくのはとても楽しいものだった。
成長システム
FF12では通常のレベルアップでの成長に加え、FF10のスフィア版を発展させたようなライセンスボードを使い、スキルや装備品、パラメーターアップなどを追加する事ができ、キャラクターを成長させることができる。
PS2版では全キャラクターのライセンスボードが共通であったため、キャラクターの個性が出しづらかった。
しかし、本作では各々のキャラクターに対し、ジョブを2つつけることができ、ジョブによってライセンスボードが違う。
そうすることで各々のキャラクターに個性がでるという仕組みである。
ちなみにジョブによって外見が変わることはない。
オープンワールドではないが広大さを感じさせるマップ
FF12のマップは広大だ。
どれくらい広大かというと、プレイヤーがマップ移動の時間が長い事に不満を抱き、そのフィードバックを聞いたスクウェア・エニックスが倍速モードを実装するほど広大だ。
もはや東京ドーム何個分とかそういう話じゃない。
マップはエリア毎に区切られてはいるが、エリアの向こうのマップが見える仕組みになっているので見た目はシームレスである。
そして本作においてはロード時間が短いため、エリア毎のロードは気にならない。
数々の美しいマップは必見だ。
ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジの感想まとめ
グラフィック、音楽、システムとどこを切り取っても現行機の作品と遜色のない素晴らしい出来です。
新規にプレイする人なんかはリマスターだって言わなければ普通に気づかないレベル。
そりゃリマスターで100万本のセールスを突破するわけですよ。半端じゃない。
やりこみ要素もモブ狩りを始め、たくさんあるから長く遊べます。
ストーリーに関しては賛否ありますが、私は好きですよ。