【スイッチ】ベヨネッタの感想。未だに色あせないアクションゲームの傑作

レビュー

エロカッコイイお姉さんはお好きですか?

2009年10月29日、PS3とXBOX360にて発売されたアクションゲームであるベヨネッタがスイッチに移植され、気軽にプレイできるようになった。

私はXBOX360、PS3、PC版と3度本作を購入するほどこのゲームが大好きだが1度もクリアしたことはなかった。

だってクソ難しいんだもん

イージーモードでのクリアは私のプライドが許さなかった故にプレイすることはなく、ノーマルモードでのクリアを幾多と繰り返し、そして散っていった。

そんな私がスイッチ版にてついにクリア、そして今はハードモードに勤しんでいる。

ロマサガ2もそうだがスイッチは気軽に起動し、空き時間に練習ができるため心が折れにくい。

そんな約8年越しのクリアを果たした本作・ベヨネッタの感想。

ハードボイルド+エロ+コメディが融合した独特の世界観

誤解を恐れず言うならばベヨネッタはデビルメイクライの系譜を受け継ぐ作品である。

ハードボイルドな主人公がずば抜けた能力で敵をぶちのめしていくのはプレイヤーとしても気持ちいい。

しかし、デビルメイクライと決定的に違う、ベヨネッタならではの要素は主人公が女性である事だ。

そして主人公が女性であることをフルに使って、ベヨネッタという女性キャラクターでなくては本作は成立しないと思えるほどの強烈な個性を出すことに成功している。

雰囲気としてはB級アメリカンコメディ的なノリなので、敵を倒す時の若干グロめの表現とは裏腹に味方、敵ともにユーモアが満載で楽しくプレイすることができる。

レスポンスのよさ・爽快感があり、武器は決して多いわけではないが、手足にそれぞれ装備することができ、自分にあったスタイルでプレイヤースキルがあれば自由自在に動かせる。

アクションゲームとしてとても秀逸で、傑作の部類に入ることは議論の余地はないだろう。

動かしてるだけで気持ちいいゲームはアクションゲームの必須条件だ!

携帯モードでも60fps、ロードは爆速

ベヨネッタといえばPS3版が発売当時、あまりにxbox360版と比べるとフレームレート、ロード時間ともに品質が低く問題になった事があったが、スイッチ版はコンソール機においては最高の出来である。

特筆すべきは携帯モードにおいて、解像度は下がるものの60fpsをキープしていることである。

携帯機で60fpsでヌルヌル動くゲームがついにでたと思うと感慨深い。

そしてロード時間においても劇的に改善されており、ロード時間中のプラクティスモードがすぐ終わってしまって練習ができなくなってしまうほどである。

※プラクティスモードはマイナスボタンで続ける事ができます。

ちなみに今後発売予定のダークソウルのスイッチ版では30fpsとなっており、60fpsは実現しないとの事。それだけスイッチでの60fpsをキープするというのは難しいという事なのだろう。

ウィッチタイム・大魔獣召喚・トーチャーアタックが爽快感を高める

ベヨネッタにおける最大な特徴としてはニーアオートマタやゼルダにも採用されているウィッチタイム、そして大魔獣召喚である。

ウィッチタイム

ウィッチタイム

敵の攻撃をギリギリで躱すとベヨネッタ以外の時間が遅くなり、一方的に攻撃できるようになる。

これにより華麗に躱して攻撃していく気持ちよさがあるものの、必然的に攻撃が後手になりやすく攻撃パターンが少し単調になりがちである。

とは言え、プレイヤースキルによって先手をとって攻撃していく猛者もいるのかもしれない。

大魔獣召喚

大魔獣召喚

召喚といえば呼び出すのに時間がかかり、あまり使わないかもしれないと思うかもしれないが、想像しているとおりボスのフィニッシュには派手な演出と共に現れる。

しかし、ベヨネッタが他のゲームの召喚と違うのは通常コンボにも巨大な足や手が現れることだ。

それによって敵が粉々に散るのを見るのは爽快感がある。

トーチャーアタック

トーチャーアタック

魔力ゲージが貯まると必殺技であるトーチャーアタックをだすことができる。

その名の通り、トーチャー=拷問なわけなのだけど、女性的な敵キャラクターを三角木馬に乗せるのは中々思いついてもできないよね。

「プラチナゲームズまじすげぇ・・・」となった一コマ。

トーチャーアタックは決まると大ダメージ確定なので積極的に使いたいのだけど、演出のパターンが少なくてやりこんでいくと飽きるかも。

唐突に始まるミニゲーム

ベヨネッタはステージごとにゲーム性が大きくかわることがある。

ステージの合間に入るミニーゲームレベルの話ではなく、本編にてベヨネッタが自機となり、いきなりシューティングゲームが始まったりする。

また、バイクにのってハイウェイを駆け抜けたりもする。何を言ってるかわからない?

私もステージが始まった時、何が起きたかわからなかった。

この辺は賛否が分かれるところであるが私は楽しかった。

即死QTEはもう1工夫欲しかった

リスタートが早いものの、少しシビアなQTEによる即死はゲームのテンポを著しく落としているように感じた。

QTEというシステム自体は使いようだと思うので、ただシビアなものでなく楽しませる何かが必要だと思った。

QTEをよくする”何か”はわからん!

ベヨネッタ感想まとめ

アクションゲームの傑作であり、キャラクターの個性もあり、突飛なアイディアもあり、ゲームとしての完成度は今プレイしてもまったく色あせない。

それはスイッチ版の発売が決定したときのネット上の熱狂をみても一目瞭然である。

私もベヨネッタというキャラを見ていて小気味よいし、楽しくゲームすることができた。

過去クリアできなかった今作をクリアできたのはスイッチで気軽にポータブルモードでプレイできるところが大きい。

快適かつ気軽プレイできることはゲームをするにあたってのモチベーションに大きく関わる。

こういったハイレベルな作品がどんどんスイッチにでてきてくれれば、過去にクリアできなかった作品たちも気軽に楽しむことができるのではないかと思っている。

完全新作であるベヨネッタ3がどのように進化し、楽しませてくれるのか期待は高まるばかりだ。