【バイオハザード7】Go Tell Aunt Rhodyの原曲が怖すぎ。歌詞を考察してみたよ

オピニオン

さくっとGo Tell Aunt Rhodyの原曲だけ歌詞の和訳付きで聞きたいって人は動画作ったので見てみてね。(34秒から始まります)

バイオハザード7のメインテーマ曲、Go Tell Aunt Rhodyって少女エヴリンをめぐる物語にとてもマッチしていてかっこいいのだけど、ひょんな事から原曲があるっていうことを知ったんだよね。

それで調べてみたらGo Tell Aunt Rhodyは元々フォークソングでアメリカ人のバール・アイヴス( Burl Ives )さんがかなり昔に歌っていたものだということがわかった。

ちなみにバイオハザード7の場合、アレンジも歌詞もホラー向けに改変されています。

だから原曲はさわやかな可愛らしい少女の曲だと思って油断してたんです。そしたらね、アレンジはさわやかな中にも途中でマイナーコードが混じってきたり、なによりも歌詞に不穏な表現がでてくるのでバイオ版とは違った恐怖を味わいました。

たぶん、冒頭の動画をすでに見た人は同意してくれる人が多いんじゃないかな。。。

それではその歌詞を和訳付きでご紹介します。

Go Tell Aunt Rhodyの歌詞と和訳

※繰り返し部分は省略

Go tell Aunt Rhody that the old gray goose is dead.
ローディおばさんに言っといで、年老いた灰色のガチョウが死んじゃったって

The one she’s been saving to make a feather bed.
おばさんがガチョウをを飼っていたのはね、羽毛のベッドをつくるためだよ

She died in the mill pond from standing on her head.
おばさんは水車小屋の池で死んじゃったよ、頭から落ちちゃったのさ

The goslings are crying, because their mammy is dead.
ガチョウのヒナたちがないているよ、だってお母さんが死んじゃったから

Go tell Aunt Rhody that the old gray goose is dead.
ローディおばさんに言っといで、年老いた灰色のガチョウが死んじゃったって

原曲の歌詞の怖さ

なんか歌詞を見てぞっとしません?何が怖いって誰視点の歌詞なのかがわからないのが怖いんです。

登場人物について

具体的に名前がでているのはローディおばさんだけですが、登場人物をまとめるとこんなかんじになります。

  • ローディおばさん
  • ローディおばさんにガチョウの死を知らせに行く人(少女とします)
  • ローディおばさんにガチョウの死を知らせに行かせる人
  • ローディおばさんの死を見た人
  • ガチョウの様子を見ている人

この歌詞を成立させるためにはざっくりとこういう人たちが必要です。

まずローディおばさんを呼びに行かせる人が登場しますが、この人がローディおばさんの死を知ってたら呼びに行かせないと思うので知らないはずです。

しかしですね、冒頭の歌詞である「ローディおばさんに言っといで」というフレーズが再度出てくることによって、実はローディおばさんの死亡を予め知っていたのにも関わらず呼びに行かせた疑惑がでてくるわけです。

もし、そうだった場合、亡きローディおばさんにガチョウの死を知らせるという口実で他の目的があるのは間違いないでしょう。

いや、怖くない?下手なホラーより怖い。

ローディおばさんの死因は結構詳しく言及されていて、明確に池に頭から落ちたとあります。

いや、どこから落ちたかなんてその場にいて目撃しなきゃ無理じゃない?ていうか池に頭から落ちるってどんな状況?後ろから突然押されたとかならともかく・・・

はっ

そうするとですよ、最悪のパターンとしてローディおばさんは実は殺されていた。そして「知らせに行かせた人」「ローディおばさんの死亡を見た人(殺した人)」「ガチョウの様子を見ている人」が全て同一人物の可能性が浮上。

その場合、登場人物は「ローディおばさん」「少女」「殺人鬼」の三人となり、歌詞の視点と照らし合わせても辻褄があいます。あっちゃいます。

殺人鬼が少女をローディおばさんの元へ行かせた理由

そうなると気になるのは殺人鬼が少女をおばさんの元に行かせた理由ですが、もしおばさんがガチョウたちの近くにいるのであればガチョウの死を知らせる必要がありません。

よって、おばさんはガチョウの様子が見えない場所にいるものだと少女は想定していることでしょう。

しかし、おばさんは見つからない。なぜなら池の底に沈んでいるからね。

となると少女はおばさんを探すために時間を使うことになるよね。なので殺人鬼の目的は時間稼ぎと考えるのが自然でしょう。

なんのために?そりゃね、死体を遺棄する必要があるからじゃないかな。ほっといたら浮かんでくるだろうからね。

バイオ版よりも怖い原曲

バイオ版の歌詞だと割とストレートにエヴリンの心情だと思われる部分が見て取れて、実際にゲームをプレイした人からすれば怖いというよりは「なるほどねー」みたいな感情になる方が多いんじゃないかな。

それに比べて原曲ときたら少ない言葉選びでリスナーの想像力に呼びかけるので恐怖は無限大なわけですよ。

たぶんそういう部分をバイオ製作者も少なからず感じてこの曲を採用したのではないかなと個人的には思っているのです。

諸説あり

本当の原曲はルソーが作曲した童謡のメロディーだという説が濃厚。メロディーラインは日本の童謡の「むずんでひらいて」とのことだが俺的にはなんか違和感がある。

また翻訳にて「She died in the mill pond」部分のsheをロディーおばさんとしているが、実はガチョウのお母さんとしても辻褄はあう。でも普通は前にでてきた人なんかをsheで表現するよね。

英語は難しいなー。