原型であるスーパーマリオブラザーズが発売されてから30年以上。その新鮮な楽しさは失われることはない。
マリオって面白いよね。もうこれは子供っぽいとかそういう話のレベルじゃなくて、エンターテイメントとして完成してる。
言わばディズニーにも通ずる圧倒的な世界観。今作では普通の人間もでてくるんだけど、人間の頭身と比べると髭面のおっさんであるマリオは圧倒的に小さい。
それでもその存在に違和感がない。人間ならばこうあるべき、というところから開放され、まさしく「マリオ」としての存在が浸透している証拠である。
そんな万人に教えたい「面白いゲーム」であるマリオオデッセイの感想。
新たな帽子アクション
今までのシリーズのアクションを踏襲しつつ新たな要素が追加された。それが帽子によるアクションである。
今回の世界では帽子の国が存在し、その住人であるキャッピーが相棒だ。
キャッピーはキャプチャーという能力を持っており、マリオが帽子(キャッピー)を敵に向かって投げつけ、敵に帽子をかぶらせることに成功すると敵の意識をマリオが乗っ取ることができる。つまり乗り移る。
マリオが乗っ取った敵はプレイヤーが操作することが可能となり、その敵ごとに能力が違う。
例えばクリボーを乗っ取った場合、氷の床でも滑ることがなく快適に走る事ができ、ステージ攻略の大きな助けとなる。
このギミックにより、マリオであるという制限なくアクションを行うことができ、それを活かした面白い仕掛けがたくさん配置してある。
発想自体もすごいのだが、それをどのようにゲームに落とし込みプレイヤーを楽しませるかを具現化できるのが任天堂が任天堂たる所以である。
語彙がなくて申し訳ないのだが、すごいとしか言いようがないのである。
飽きさせない多彩なステージ
マリオといえばどのシリーズでも多彩なステージが用意されているがマリオオデッセイでも健在である。
基本的なゲームの流れとしては
- クッパを追わなければならない
- 移動に使う飛行機、オデッセイ号のエネルギーが必要
- エネルギーであるパワームーンを集める
- パワームーンは隠されていたりボスが持ってたりする
- 探索しつつボスを倒す
今回は箱庭型のステージとなっているためにボスを倒すためのルートと探索は別である。
もし早くクリアしたければ最低限のパワームーンを手に入れれば可能だが、国ごとにあるコインや全てパワームーンをコンプリートしようとするのであれば細かな探索が必要だ。
それらを手にいれるためのギミックもバラエティーにとんでおり、楽しく探索することができる。同社で発売したゼルダの伝説ブレスオブワイルドを楽しめた人ならば大好物なのではなかろうか。
マリオオデッセイ感想まとめ
原点にして頂点という言い回しがあるが、それはマリオのためにある言葉であると思ってしまうほど素晴らしい作品だった
ゲームとしての完成度と老若男女問わず楽しませるエンターテイメント性をもった作品はもはや奇跡だ。
クリアするまでの間、まるで子供の頃にいったディズニーランドのような非現実的な体験を味わった。そして今まさに世界中の人が感じていることであろう。
マリオがゲームのスタンダートとして語られる理由がマリオオデッセイにつまっている。